卵巣嚢腫手術の大きさはどれくらいなの?

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ここでは、「卵巣嚢腫手術の大きさはどれくらいなのか」
についてお話します。

 

女性の体にある、卵巣という臓器。

 

実は、最も腫瘍のできやすい臓器
と言われているのです。

 

多くの腫瘍が良性のもので、
これを総称して「卵巣嚢腫」と呼んでいます。

 

しかし、この卵巣嚢腫は良性ではありませが、
大きくなってしまうと危険なものでもあります。

 

そのため、手術治療が
必要となることもあるのです。

 

では、腫瘍がどの位の大きさになると
手術が必要となるのでしょうか?

 

そこで今回は、卵巣嚢腫の
手術と腫瘍の大きさについて紹介します。

 

手術の対象となる腫瘍の大きさ

 

悪性腫瘍が疑われる場合は、
大きさに関係なく手術で治療が行われます。

 

しかし、その疑いがない場合でも、
一般的に7cmを超える
腫瘍であった場合は、手術の対象となります。

 

大体テニスボールくらいの大きさです。

 

7cm以上が手術の対象となる理由は、

 

1.10%程度が悪性であるため

 

2.類腫瘍ではないから

 

…腫瘍に似ているが、腫瘍でない
「類腫瘍」というものがあります。

 

 類腫瘍は、ほとんどが7cm以上に
ならないので、7cmを超えたら
ほぼ腫瘍だと判断できるためです。

 

これらのことから、7cmを
超えた大きさのものは「腫瘍」と考え、

 

悪性の可能性もあるとされるため、
手術が必要となるのです。

 

ただし、7cm未満であれば
手術の対象にならないと
いうわけではない事もあります。

 

たとえ5cmくらいの大きさでも、
2ヶ月以上経過をみて小さくならない時は、
手術を勧められることがあります、

 

また、閉経後の場合は5cm以上の
大きさの腫瘍は、安全を期して
手術を勧められることが多いです。

 

腫瘍の大きさと閉経前後

 

腫瘍の大きさと、
閉経前後の違いによっても、
治療や手術方針が変わってきます。

 

一般的なパターンとしては、

 

・7cm以上の場合

 

…手術を行い、脳腫や卵巣を摘出し、
悪性かどうか診断し経過観察か治療。

 

・5〜7cmの場合

 

…閉経前は、経過観察。
悪性の兆候があれば治療。

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閉経後は、手術を行い、脳腫や卵巣を摘出し、
悪性かどうか診断し、経過観察か治療。

 

・5cm以下の場合

 

…経過観察。
悪性の兆候があれば治療。

 

となります。

 

閉経後の卵巣嚢腫、
特にチョコレート嚢胞は、
卵巣がんになる可能性が高くなります。

 

そのため、閉経後は嚢腫が
5cm以上の大きさの場合は、
手術となることがほとんどなのです。

 

手術の種類

 

卵巣嚢腫の手術には、様々な方法があります。

 

手術法としては、

 

1:開腹手術

 

…お腹を切る手術です。

 

・卵巣嚢腫が大きい場合
・周囲との癒着があると考えられる場合

 

・以前1〜数回お腹を切った事がある場合
・少しでも悪性の可能性がある場合

 

などに行われます。

 

2:腹腔鏡下手術

 

…お腹に数箇所小さな穴を
あけて手術を行う方法です。

 

かなりの大きさの腫瘍もとる事ができ、
傷口が小さく済むので
体への負担が小さくて済みます。

 

多少の癒着があっても手術は可能です。

 

3:膣式手術

 

…お腹に傷が残らない手術です。

 

しかし、卵巣嚢腫の大きさや癒着の程度、
少しでも悪性の可能性がないか、
などによって手術可能な人が限られてきます。

 

4:特殊な手術

 

…卵巣の内容を吸引する手術があります。

 

主にチョコレート嚢胞(子宮内膜症)の
時に行われる手術法です。

 

他の腫瘍でも行われる場合があります。

 

このように、手術するかどうかは卵巣嚢腫の
大きさがとても大切になってくるのです。

 

特に閉経後の女性派の場合は、
悪性になる可能性が高いです。

 

医師ときちんと相談をして、
医師が必要と判断するのなら
手術は受けたほうがよいでしょう。

 

良性の腫瘍だからといって、
油断しないようにしましょうね!

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